お酢にそんな効果が⁉︎知って得するお酢の10の使い方

きままなコック
お酢を『酸味を加える調味料』として、認識している方は多いと思います。ですが、お酢には、酸味を加えるだけでなく、料理をするうえで、さまざまな効果を発揮します。今回は、そんなお酢について10の使い方を紹介します。

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お酢の10の効果と使い方

①漂白作用

お酢の効果イメージ画像

ごぼうやレンコン、なす、アボカドなどを切っていて、気付いたら茶色くなっていたという経験はありませんか?

食材が茶色く変色してしまう現象を褐変(かっぺん)といいます。

褐変は、野菜や果物の細胞内に含まれるポリフェノールという成分が酸化することで起こります。

お酢には、そのポリフェノールを抑制する効果があります。

お酢をどうやって使えばいいの?
きままなコック
食材を切ったあと、酢水に漬けるだけで褐変を防ぐことができますよ!

ごぼう、レンコンなどのアクの強い野菜は、酢水に漬けることで、褐変を防ぐことができます。

また、カリフラワーやホワイトアスパラといった、白い食材は、お湯にお酢を加えて茹でることで、より白くすることができます。

②発色作用

お酢の効果イメージ画像

お酢には、アントシアニン系色素を鮮やかな赤色にする効果があります。

アントシアニン系色素とは、植物に含まれる色素のことであり、

食材では、

  • 筆しょうが
  • ガリ
  • みょうが
  • 赤キャベツ
  • ラディッシュ

などに含まれます。

これらの赤色が特徴の食材は、お湯でサッと茹でたあと、甘酢などに漬けることで、キレイな赤色になります。

③シャキシャキ感を出す

お酢の効果イメージ画像

お酢には、野菜や果物に含まれる、ペクチンの分解を抑制する効果があります。

ペクチンとは、植物の細胞や組織を支えている天然の多糖類のことで、食感に大きく関わっています。

じゃがいもやレンコンなどを茹でる際は、お湯にお酢を加えることで、シャキシャキとした歯ごたえになります。

④山芋や里芋のかゆみを取る

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山芋や里芋を触ってかゆくなった経験はありませんか?

そのチクチクとした、かゆみの正体は山芋や里芋に含まれるシュウ酸が関係しています。


お酢には、そのシュウ酸を溶かす効果があります。

山芋や里芋を扱う際は、皮をある程度むいたあと、酢水に漬けることで、かゆみの成分をなくすことができます。

山芋や里芋を触って、かゆくなってしまった場合はどうしたらいいの?

きままなコック
酢水で丁寧に洗うと、かゆみを軽減することができますよ!

⑤たんぱく質を固める

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焼き魚を作った際に、焼き網に、皮や身がついてしまって、キレイに焼けなかった経験はありませんか?

お酢には、たんぱく質を固める効果があり、焼き魚を作る際は、魚の表面あるいは焼き網に、お酢を塗ることでキレイに焼くことができます。

また、煮魚の煮汁に、お酢を少し加えることで、煮崩れがしにくくなります。

⑥カルシウムを柔らかくする

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近年、日本では、カルシウム不足が問題視されています。

日本人のほとんどが、慢性的なカルシウム不足であり、成人の1日のカルシウム所要量である600mgを摂取できていません。


そんなカルシウムを、美味しく、効率良く摂取するためにお酢が活躍します。


お酢には、カルシウムを柔らかくする効果があり、イワシなどの小魚は、お酢で煮ることで骨ごと食べることができます。

また、南蛮漬けのタレマリネ液にも、お酢が使われていますので、同様に、お魚を漬けておくことで、骨ごと美味しく食べることができます。

⑦カルシウムやコラーゲンを溶かす

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お酢には、コラーゲンを溶け出しやすくする効果があります。

鶏肉を煮込む際は、お湯にお酢を加えることで、コラーゲンがスープに溶け出しやすくなります。

また、同様に、カルシウムを溶かす効果もあり、いかの皮をむく際は、お酢をかけて2〜3分置いてからむくことで、むきやすくなります。

お酢の目安は、いか1杯に対して、お酢大さじ1〜2杯です。

⑧ケーキをふっくらさせる

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お酢には、重曹やベーキングパウダーを入れたケーキを、ふっくらさせる効果があります。

重曹ベーキングパウダーの中には、炭酸水素ナトリウムが含まれていて、お酢を加えることで二酸化炭素が発生し、ふっくら仕上がります。

特に、ホットケーキやカップケーキを作る際におすすめです。

お酢の目安は、ホットケーキミックス150gに対して、お酢小さじ1杯です。

⑨パイ生地や天ぷらをサクサクさせる

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天ぷらを作った際に、衣がサクサクにならなかった経験はありませんか?

それは、小麦粉に含まれるグルテンが関係しています。

グルテンとは、小麦粉に含まれるたんぱく質であり、粘り気を持つのが特徴です。

このグルテンの粘り気は、パン作りには欠かせません。

ですが、パイ生地や天ぷらといった、サクサクさせたいものを作る際には、非常に厄介です。


そんなときに、役に立つのがお酢です。


お酢には、グルテンの形成を阻害する効果があります。

パイ天ぷらを作る際に、お酢を少量加えることで、グルテンの形成を抑え、サクサクしたパイ生地や天ぷら衣を作ることができます。

⑩防腐・静菌効果

お酢の効果イメージ画像

料理にお酢を少量加えることで、防腐・静菌効果が生まれます。

ハンバーグのたねお酢を約3%入れることで、傷みにくくなります。

お酢の目安は、お肉150gに対して、お酢小さじ1杯です。

夏のお弁当に良さそうだね。
きままなコック
お米2合に対して、お酢を大さじ1杯入れて炊くと、お弁当のごはんが傷みにくくなりますよ!

【追記】お酢の美容・健康効果

①内臓脂肪の減少

お酢には、酢酸クエン酸などといった有機酸を豊富に含んでいます。

これらの有機酸は、脂肪燃焼効果脂肪の分解を促進する効果があり、運動と合わせることで内臓脂肪の減少が見込めます。

また、クエン酸には疲労回復効果があり、お酢を摂取することで、疲れにくい体になります。

②高めの血圧の低下

お酢を摂取することで、お酢に含まれる酢酸が細胞内に取り組まれます。

すると、体内に存在する、血行促進の効果がある成分、アデノシンが血管に作用し、血管が拡張します。

その結果、高血圧気味であった血圧の低下が見込めます。

③食後の血糖値をおだやかにする

お酢を使った料理を食べることで、胃から腸へのモノの移動が遅くなります。

すると、食べ物の吸収が穏やかになり、血糖値の上昇を抑えることができます。

また、お酢には、小腸での二糖類分解酵素の働きを抑える効果もあり、ご飯に含まれるでんぷんの吸収を穏やかにします。

その結果、血糖値の上昇を抑えることができます。

お酢はどれくらい摂取したらいいの?
きままなコック
1日、15㎖を目安に摂取するといいですよ!